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​主要選手名鑑

(記述内容は実績・退部・卒業等により加筆・修正することがあります)

○大森 優輔(ID:20170112)

若桜吉川高校野球部創部メンバー。

発足当時は大部分が野球初心者で、最初期の部員の中で経験者は彼だけであった。

そのため、入部直後から主将に任命され、監督を補佐し部員をまとめる役割を担うこととなる。

 

入部当初は良くも悪くも基本に忠実であった。

ランニングや筋力トレーニングなどの基礎練習を重視しすぎる余り、基礎体力の乏しい他の部員に対しグローブやバットを持たせずに基礎トレーニングばかりさせていたため、野球ができないと見限った部員の退部が続出。

発足直後から部の存亡の危機に立たされることになる。

この危機に対して永原監督は一旦退部した部員たちを再度呼び寄せ、大森を立ち会わせてノックによる守備練習を行った。

これに野球初心者の部員は当然ついてこれる筈もなく。

永原監督は息が上がってヘトヘトになった部員たちを集め、ここで大森が何故基礎練習に拘っていたかを説く。

その後、大森を実際に守備に立たせてノックを行い、20本・30本とノックに食らいついていく大森の守備を見せることで、しっかり練習をすればみんなもこのレベルまで到達できることを示した。

さらに仕上げとして永原監督自身が守備に立ち、大森にノックをさせる。

大森のノックを受ける永原監督を見た部員たちは戦慄の眼差しを見せ、このことが部員を改心させる大きなきっかけとなった。

大森は後に懐述する。当時は自分の立場でしか物事を考えられない視野の狭い堅物だった。だから捕手としてレギュラーになれなかったのだろう。監督がいなかったら今もここで野球ができていたかどうかわからない、と。

彼はその後守備位置を外野に変更。持ち前のミート力で攻守に渡りチームを支えた。

2018年の春季大会まで主将を務め、以後は副主将のまりちゃんこと梅田真理選手に主将の座を渡し、自らは副将として引き続きチームを支えていった。

○五十嵐 賢志(ID:20170192)

若桜吉川高校野球部発足から少し遅れて入部した初期メンバーの一人。

主に外野を守るが、短いイニングでの中継ぎや抑え投手として登板することもあった。

発足後初の公式戦となった2017年の一年生大会で2回戦敗退という結果に終わり、打力不足もさることながら致命的な投手力不足を痛感し、自らも先発投手として投げるため特訓することを決断。

しかし、特別メニューを組んで臨んだ冬合宿での練習中に肩を痛めてしまう。

大掛かりな治療が行われたが、元々肩は強い方ではなく、投手としての復帰は絶望的となってしまい、以後は外野専門として俊足を活かして主に中堅を守る。

部内のとりまとめに於いては初代副将として永原監督と主将の大森をサポート、時にフリーの野球経験者に関する情報を「あの子」に提供したりもしていた。

2018年に入って以降は副将の座を降り、一部員として他の部員とコミュニケーションを図っている。

ちなみに、入部当時即戦力として期待されていた黒田 拓登投手(ID:20170103)は、投手への道を断たれた五十嵐が黒田に関する情報を「あの子」に紹介、それを元に「あの子」が勧誘・説得した…という経緯である。

野崎 翔大(ID:20170053)

若桜吉川高校の抑えのエース…であるが、入部から翌年の春季大会までは先発投手だった。

先発を担っているのは野崎の他に小川 俊太(ID:20170049)と小野寺 祐太(ID:20170052)がいるが、野崎の成績が際立って安定しており練習試合での通算防御率がチーム唯一の2点台であった。

そのため、後に黒田が入部した後もエースとしてチームを支えていた。

ところが、2018年に入ってから成績が不安定になる。

チーム力が徐々に上がってきて練習試合も強い相手になってくるうちに打ち込まれる試合が出始めていた。

それでも無失点や1点に抑える試合も見せており、野崎自身も打たれる原因が特定できずにいた。

その中で迎えた2018年春季大会。

初戦の2回戦は先発して無失点に抑える好投、2回目の先発となった準々決勝では6回2/3を投げて3失点。

ここまではよかった。ここまでは。

3回目の先発となった3位決定戦。ここで5回を投げて9失点(自責点3)と大乱調に陥る。

相手が甲子園出場経験校ということを差し引いてもあまりに酷い結果だった。

 

号泣とともに布勢球場を後にし、帰路に着き心が落ち着きを取り戻した時、野崎はひとつの確信に至る。

『先発では抑えられる相手に限界がある』

思い返せば練習試合で先発して打ち込まれた時はいずれも強豪校と呼ばれる高校が相手だった。

ここで改めて自分の力不足を思い知らされる。ここを乗り越えなければここまでで終わってしまう。

 

時が過ぎ4月下旬。野崎は監督室を訪ね、永原監督にこの件について相談する。

そこで監督からクローザーへの転向を提案され、「抑えのエース」になることを決断する。

先発は黒田と小川に1年生の岡(ID:20180052)が加わり層が増し、中継ぎも梅沢(ID:20180019)などの入部で

ある程度計算できるようにはなってきていたが、肝心の抑えが未だ不在であった。

クローザーとなって以降は以前の安定感を取り戻し、2018/8/20現在で練習試合通算615イニング1/3を投げて

防御率2.53、失点数221(自責点173)と抜群の成績を残している。

​先発の柱から抑えのエースへ。彼は今日も終盤のマウンドを守り続ける。

○手塚 一樹(ID:210170183)

発足から一月ちょっと経った2017年10月に入部。

外野を守るスイッチヒッターとして、大森・五十嵐らとともに初期のチームの中心的位置にいた。

大森と五十嵐は体力トレーニングや守備・バッティング等の技術的分野で部員を鍛える傍ら、

手塚は練習メニューの調整サポートや練習試合でのスコアラー等、主に裏方のサポートを中心に行っていた。

一年生大会敗退後、岡村(ID:20170114)や梅田(ID:20170149)らの加入でチーム力が上がる中で手塚自身も選手として活躍すべく練習に励んでいたが、練習中に飛球をジャンピングキャッチした際に着地で右足を捻ってしまう。

痛みが激しく直ちに病院へ搬送されたが、右足首の複雑骨折と軟骨剥離が判明し、直ちに手術が行われたが、

完治まで二ヶ月を要する重傷だった。

ギブスが取れた後も後遺症が残り、正座や全力疾走、さらには寒気などで痛みが再発。

野球を続けられない体になったこと思い知らされ、選手としての活動を諦めざるを得なくなってしまった。

失意のうちに選手を引退した手塚であったが、

以後は監督からの要望もあり、スコアラーとして練習試合と公式戦の全ての試合でベンチに入っている。

もう二度と選手としてグラウンドに立つことはないが、代わりにデータ面で今後もチームを支え続ける。

○梅田​ 真理(ID:20170149)

年を越して2018年の1月中旬に加入。

前月に正捕手となる岡村(ID:20170114)が加入して「あの子」のスカウト活動がようやく成果を見せ始めた中で、一番の当たりを射止めることができたのがこの梅田の入部であり、若桜吉川高校野球部初の女性部員だった。

 

梅田は野球の経験はないが中学時代にソフトボールのチームに所属しており、4番を任された三塁手だった。

「あの子」が彼女に目をつけたのはチームでの戦績もあるが、男子チームとの練習経験の豊富さにあった。

最初に目をつけたのは一年生大会が始まる直前の頃。初めはソフトボールのチームでの話を聞く程度に抑え、徐々に野球の話題にシフトしていった中で野球のプレイにも少なからず興味をもっていることを知る。

そこで「あの子」は放課後に梅田を野球部の練習見学に招き、現在の野球部の状況や練習内容などを説明した上で全体的な雰囲気を見てもらい、やってみないかと勧めた。

部に対する印象は悪くなかった梅田だが、そこで監督にも話を聞きたいと返す。練習中の選手の表情に他校のような厳しさが全く見られない理由が監督にあるのではないか、と感じたようだった。

程なくして監督と相対した梅田は文字通り驚愕することとなる。

永原涼香監督…まさか監督が女性だとは思っていなかった梅田は完全に虚を突かれたような気もちになっていた。

この監督との出会いがその後の展開を決定付けることになる。

永原監督が技術的な練習だけでなく選手それぞれの日常生活の中での体調管理やカウンセリングまできめ細かなサポートをしていることに感銘を受けた梅田は、その場で監督に野球部入部の意思を伝え、正式に入部が決まった。

早速練習中の部員たちに紹介され、挨拶代わりにバッターボックスへ。

その後、フリー打撃で柵越えを連発する圧倒的な打力を見せつけられた部員たちは文字通り完全に度肝を抜かれることとなったのである…

入部直後からチームの主砲として4番に君臨する可愛い女の子は、「まりちゃん」の愛称で親しまれている。

そのまりちゃん。春季大会後に大森(ID:20170112)の後を受けて野球部の主将となり、チームの大黒柱として永原監督とともにさらなる高みを目指してチームを引っぱっていく。

その中で主将として初の公式戦となった夏の甲子園予選での初戦敗退は自身にとってもいい経験になったという。

後、同年の秋季県大会で鳥取県屈指の強豪校・9号線高校と4回戦で当たり、惜敗はしたものの中盤まで優位に展開した戦いぶりには確かな手ごたえを感じ取ったようだった。

主将として、チームの主砲として、彼女の戦いはこれからも続いていく。

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