2018年春季鳥取県大会・3位決定戦結果と大会を終えて総括
- 永原監督
- 2018年4月16日
- 読了時間: 5分
春季県大会最終日。
決勝戦の前に3位決定戦が行われました。
相手は国立ワイティーエス高校でした。

初回、いきなり先頭打者ホームランで1点を先制されます。
実はこの時、嫌な予感が頭をよぎりました。
準決勝でも先頭打者ホームランで先制されて負けたので、今回も苦しくなりそうな予感がしたのです。
奇しくもその予感は次の回で的中することになります。
2回裏に2ランと3ランで5失点。
準決勝同様、一発攻勢で一気に劣勢に立たされます。
直後の3回表に斎藤くんの二塁打で2点を返しますが、
ワイティーエスの先発投手・三富くんの前に後が続きません。
その後、4回・5回とエラーから追加点をあげられ、7回コールドで敗れるという結果になりました。
この3位決定戦の後に決勝戦・米子からてか高校vs鳥取大付属高校の試合が行われ、
米子からてか高校さんが優勝し、春季鳥取県大会の全日程を終えました。
3位決定戦は正に実力差を痛感する結果になりました。
唯一のUR投手である黒田くんは昨日の準決勝で先発して疲労が回復しないため、
先発投手は昨日の時点でワイティーエスさん・鳥取大付属さんのどちらが相手になっても
調子が落ちていなければエースの野崎くんで行くことに決めていました。
試合当日になって調子が好調だったため、予定通り野崎くんに先発を任せ、
継投は二番手に昨日好投した一年生の岡くん、三番手に小川くん、四番手に小泉くん
という順にしていました。
打順の方は準決勝から大幅に変更。
ゆまちゃん、まりちゃん、岡村くんの3人が絶不調となり、控えとの交代も考えましたが、
現状この3人の代役が務まる選手がいないため、このままスタメンに起用しました。
調子絶好調の大森くんを3番に上げ、ゆまちゃんを5番に。
7番に下げていたあゆみちゃんを2番に戻し、さらに4回戦から2番に上げていた五十嵐くんを9番に戻し、
8番に下げていた投手枠を6番に戻して、岡村くんを7番にこれまた戻しました。
結果的には3回戦での打順でゆまちゃんと大森くんが入れ替わった形です。
投手枠を6番に入れているのは若桜吉川の基本形になっていて、
7番~9番には上位打線に繋ぐポジションという意味である程度打力と走力のある選手を配置するため、
3番~5番のクリーンアップの次で一段落する6番に投手を入れています。
ということで、この時の打順は若桜吉川の基本形に戻った形になったということです。
春季県大会を終えて。
まず、勝ち上がっていくにつれスタメン選手と同等の実力をもった控え選手の必要性を痛感しました。
大会で不振だったり今回のように絶不調の選手が続出した場合、
控えと交代することでかえって全体的な戦力が落ちてしまうという事態は避けねばなりません。
相当の控え選手がいないと酷く調子が落ち込んでいる選手でも継続して使わざるを得ず、
結果、その選手が試合の勝敗を左右するキーパーソンとなるケースも多いです。
正にこれが「選手層の厚さ」というもので、これが今の若桜吉川と実力校との明確な差のひとつです。
また、選手層に関連して、投手…特にUR投手の数の差。
こればかりは実際に引けなければどうしようもないのですが(笑)
実力校はほぼ例外なく複数のUR投手を擁しており(しかも全て1回以上覚醒済)
エースとなるUR投手は3回覚醒や完全開花も珍しくありません。
また野手も相当数覚醒済の主力UR選手で揃えており、
それらを相手にSR投手中心で互角に「戦い続ける」のは正に至難の業です。
今の若桜吉川の選手事情は
・主力となる選手はいても、その代役が務まる控えがいない
・UR投手が無覚醒の黒田くん(2年103番)ひとりだけで、他はSR以下の投手でやりくりするしかない
というところで、今後UR選手がどれだけ加わるかが非常に大きなポイントになってきます。
特に今年のSR選手は尖った能力の選手が多く、使うのが難しい印象があるため
二年生以上にベンチ入りに採用するのが難しくなってくると思われます。
このため、よりUR選手の重要度が増してくると思われ、加入の有無がより戦力強化に影響するでしょう。
もうひとつは若桜吉川の持ち味だった守備力の強化。
昨年の一年生大会以降、慢性的な打撃力不足の解消が緊急の課題になっていました。
(当時はベストメンバーで組んでもチーム打力評価がDだった)
その後、岡村くん(2年114番)や、まりちゃん(2年149番)などの加入で一気に改善されていくのですが、
これら打力型の選手を起用することで逆に守備に不安を抱える結果になりました。
互角の相手や下位校が相手の時は失策を打点でカバーできていたためそこまで目立たなかったのですが、
今大会で勝ち上がっていくにつれ、この問題がついに表面化することになりました。
エラー絡みでの失点は、そこから大量失点に繋がったり致命傷(決勝点献上)になることが多く、
上位陣との試合ではっきりと見えるようになりました。
このことから、夏の大会に向けて、原点に立ち返る意味でも守備力の改善に一層力を入れていきます。
打撃力不足解消に注力しすぎたため本来の守備力が疎かになってしまっていたのは大きな反省点です。
元々若桜吉川は守りのチームですから。
さらなる戦力強化…選手層の拡大と、本来の守備力の改善。
若桜吉川はこれら2つを夏に向けたテーマとして、日々練習に励んでいきます。
春季県大会最終日まで試合ができたことに誇りをもって、この経験を必ず夏に活かしたい…
この気もちを胸に、選手共々さらに精進していく決意です。
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